症例報告です。
44歳 女性 大手スーパー店員
昨日から急に肩が痛くなり
みるみる間に腕が上がらなくなり
夜は痛みで寝れなかったとの事。
実際、腕の可動域は挙上は座位ではほぼ不可能
横向きで寝た状態で手を支えてあげれば顔の高さより少し上までは上がります。
自力ではちょっと無理。
痛みレベル10段階中8〜9
典型的「四十肩」の症状です。
「四十肩」の中にも細かい分類はあるのですが・・・
今回は痛みも強く腱板の炎症(石灰化)も考えられるので肩を動かす施術は患者様の負担が大きいと判断し
痛みを抑えつつ筋膜をリリースして肩を動かしやすくする施術を選択しました。
そこで、今回「疼痛抑制」で使ったのがこちら
ハイボルテージと超音波を同時施術可能なUS910

そして、筋膜リリースはお馴染みのメディセル

今回はスパチュラヘッドを使用しました。
最初に疼痛部位にハイボル照射で痛みを抑えつつ超音波にて関節胞を刺激し炎症を抑えます。
その後疼痛軽減が確認されたら、メディセルにて腕から体幹部まで上肢に関わる筋の筋膜をリリースさせました。
結果、寝た状態であればほぼ最終可動域まで運動可
座位にたっては顔の高さまで何とか上がる程度に回復が見られました。
その後は微弱電流にてダメージの回復を促進させるよう物療を施しました。
今回のポイントは、「四十肩」のどの段階でどういった適切な処置が出来るか。
今回は発症して2日目の急性ホヤホヤ炎症がこれからひどくなる可能性がある段階なので
炎症を強くするような、運動を伴う施術や温熱を積極的に入れるやり方は選択せず、
あくまでも「疼痛抑制」中心に施術を行い、患部に負担にならない程度に筋膜をリリースして可動域拡大を狙いました。
案の定、施術後は顔の高さまで挙上することができるようなり
疼痛自体は市販薬などの鎮痛薬を併用しながら急性期を乗り越えていただくよう指導しました。
痛みの本質を見抜くことも大切ですが、
今回のように明らかに患部が炎上している場合はまずそこの火消しから行い、
ある程度落ち着いてから、必要があれば(患者のゴール地点がそこならば)根本原因の機能改善を行います。
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