症例報告です。
92歳 女性
以前から訪問にて施術させていただいている患者様です。
3日前から原因不明の背中の痛みで
ベットが立ち上がる事もできません。
昨日、整形外科を受診されましたが
レントゲン検査では昔からある腰骨の変形以外はとくに問題ないとの事です。
痛み止めのお薬と湿布をだしてもらったのみで、特に処置はありませんでした。
薬を飲んでも痛みが治らず、薬の効果と先生の診察に不満があるようでした。
施術当日、とても辛い様子でベッドに横たわっています。痛みで起き上がる事もできないようですが
ご家族の方からはトイレやTVをつけるために歩いていたよ、と伺っております。
検査問診の結果、年齢的な背骨の変形の他には異常がないと判断しました。
施術は患部をさする程度で、どうして痛くなったから経緯をお聞きしたところ、
・痛みがあって辛いのに、病院の先生も看護師さんもちゃんと診てくれない(ような気がする)。
・痛み止めのお薬は、本人は随時痛む時に飲みたいが家族はきちんど時間で飲むように言ってくる。
・薬の飲み方でお嫁さんと言い合いになってしまった(お嫁さんの言う事も正しいが、自分の意見とは合わない)。
・何も問題がないのに痛むのはおかしい。仮病じょないかと言われた
と、いった話をかなり強い口調でお話されました。
話終わったところで、ベッドから起き上がって腰掛けてお話されており、
その後ソファでTVを見るといって歩いて移動されておりました。
愚痴を話した事で、頭の中の負の感情が解放されて痛みが軽減した事が考えられます。
今回のポイントとして、「話しを聞くのに徹する」ことがあげられます。
問診検査から、構造面の問題は少ないと判断し
「見えない所で歩いていた」といった家族からの報告があったため
「本当は動けるのに、動きたくない感情が痛みを増幅させているのではないか」との判断に至り感情の解放を目的とした施術を行ったところ良好な結果を得ることができました。
ここで、なぜ「負の感情」が痛みの原因になるか
先日参加した「痛みのミカタ セミナー」にその答えがあります。
興味のある患者様や
同業の先生は、ぜひ「痛みのミカタ」で検索してみてください。
テクニックではない、痛みの本質の扉を開くことができます。
今回の施術コース 訪問マッサージ
施術時間 約20分
料金 健康保険に準ずる
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