左肩の痛み　５０歳代　男性

症例報告です。

主訴　左肩の疼痛　　腕が上がらない

いつから　３日前から

何をして　商店で陳列棚が倒れて方に激突して受傷された。

以前、腰の痛みを当院で治療して予後がとても良かったので、整形外科に行く前に当院に来院されました。

検査　痛みの部位を触診で特定　痛み出る姿勢を特定　症状を引き起こしている根本原因をエコーで確認

疑われる病名　上腕二頭筋長頭腱炎　　肩関節関節炎

治療　手技にて肩関節周囲の筋緊張の除去　血流改善目的でのマッサージ施療

結果　初回の施術では痛みの改善には至らなかったが、経過の推移を説明し、継続した施療の必要性を伝えた。

予後　１か月から３か月の継続施療で痛みの軽減と可動域の改善が期待できる。

考察　肩を強打して負傷する場合、ダメージを受けた方向により損傷を受けた組織が特定されやすい。今回は前方からの強い衝撃だったため、ぶつかった場所の直接の打撲による損傷と、上腕骨頭が後方に押し出される方向に外力がかかったため、肩関節前面の関節包と腱板粗部に剪断力による損傷を受けた。

ダメージ自体は３週もあれば修復されるのだが、問題は炎症が長引くことにより関節に瘢痕癒着が発生して慢性の関節炎および関節拘縮が発生しやすいということ。関節拘縮（凍結肩）に移行してしまうと、回復が一気に時間がかかる。

いかに１か月以内に炎症を抑え、可動域の維持を確保することが治療の重要なポイントである。

まとめ　肩の痛みの原因と治療のポイントを特定した。

治療コース　健康保険施療コース　1,800円